2016年05月18日
山桃様のお話

犀ヶ崖資料館の入口に向かって右側に、高い山桃の木があります。
この山桃の木に伝わるお話です。
今は昔。どこからか一人のお坊さんが、犀ヶ崖の近くまでやってきました。
そして病に苦しむ人のために、祈祷を施していました。
実はこのお坊さんには、どんな病でも治してしまう神通力があったのです。

噂を聞いて集まった多くの人々に、お坊さんはいいました。
「私は、ここで生き埋めになるので、その上に山桃の木を植えなさい。そして
毎年、山桃が実を結ぶ前にお祈りをすれば、どんな病も治してあげましょう」と…
人々は言われるがままに、お坊さんを埋めました。
竹筒の空気穴から、お坊さんが唱える念仏と鐘の音が聞こえてましたが、やがて
大往生を遂げました。

人々は、山桃の木を植え、実を結ぶ前に願い事をすると、必ずかなえれれました。
いつしか、この木は「山桃様」と呼ばれるようになったということです。
Posted by 鈴木@SHOPS案内人 at 12:48│Comments(0)
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