第78番礼所 宝泉山 福生寺
幸よきを祈りかいある福生寺 不動のこころ夢な忘れじ
真言宗豊山派のお寺で、ご本尊は不動明王です。
古い歴史を伝える当山ですが、大正2年(1913)、大火により本堂
はじめ五堂を全焼し、過去の沿革を記す古文書・記録なども一切
焼失しました。
そのため、古い変遷については不明ですが、本堂は昭和元年に
再建し、今日にいたっています。
また、当山は世に「やけん大黒天」と呼ばれています。
その由来は先の大正の大火によります。
すべてを焼き尽くす猛火の中から、本尊脇立の木像大黒天のみ難を
のがれたことから、「やけん大黒天」として、厄除け開運の守護神
として信仰の的となられたのであります。
当山は永禄3年(1560)2月、法印精真により創建されました。
知多四国霊場の開創者である阿闍梨亮山法印は、弘化4年(1847)
3月18日、当山で遷化されています。
※参考文献:知多四国めぐり礼所案内より