第80番礼所 海鳴山 栖光院
ましませる里の名さえも 寺本の仏の功徳世にも遍し
曹洞宗のお寺で、ご本尊は聖観世音菩薩です。
樹齢六百年を超える楠が歴史をしのばせる栖光院の開創は、戦国時代
の元亀年間以前と伝えられ、もとは真言宗でした。
本尊には、仏師春日作の「聖観世音菩薩」を安置し、「海鳴山慈眼寺」
と称して栖光菴・慈林坊を末寺に持つ一山でした。
この本尊は、17世紀中頃の寛文年間から、33年ごとに開扉の秘仏で、
当山は仁王門のある観音霊場でもあります。
天正5年(1577)、恵了和尚の時、一山を「栖光菴」の一寺に合併し
、曹洞宗に改められました。
現在の「栖光院」には、昭和17年に改称しています。
また、当山では境内に、「準四国88ヶ所」を安置しています。
当山の茶所には、「姿(陰)弘法」と「楠女神」がまつられ、霊験談が伝わっ
ています。
※参考文献:知多四国めぐり礼所案内より