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2020年05月13日

麦飯長者の話by高蔵寺

麦飯長者の話by高蔵寺

昔、高塚の村に一軒の裕福な家があり、五郎兵衛という男の家族が住んでいた。

五郎兵衛は馬を引いて人や荷物を運ぶ、馬子を生業としていた。

ある日、浜松の宿場から舞坂の宿場まで一人の旅僧を送り届けると、馬の鞍に
風呂敷包みがくくりつけたままだった。

麦飯長者の話by高蔵寺

手にとって見ると、ずっしりと重く、家に入って中を見てみると、そこには観音経
一巻と大量の小判が入っていた。

急いで返そうと思い、舞坂の町まで馬を走らせ、旅僧の姿を捜すが見つから
なかった。

麦飯長者の話by高蔵寺

そして、旅僧が現れるのを待って30年ほど過ぎたある日、捜し求めていた旅僧が
立派な格式の高い僧として、街道を通るのを見つけた。

五郎兵衛は大金を返そうとするが、誠実さに感動した高僧は受け取らなかった。

そこで、五郎兵衛は困った人のために使おうと、街道を行き交う人々に湯茶を接待
したり、空腹の人には麦飯を食べさせてあげたり、怪我をした人を手当してやったりした。

麦飯長者の話by高蔵寺

こうした五郎兵衛の善行によって、後に小野田という姓が与えられ、村役人や庄屋
にまでなることができた。

現在、接待釜は、高蔵寺本堂内に保存されてます。



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