2016年08月04日
カエルアンコウ(イザリウオ)

鷲津漁港(湖西市場)で選別中の漁師さんから、「面白いのが入ってるよ!」と
いただいた、カエルアンコウ(イザリウオ)。
この魚の特徴は、頭に付いている釣竿(イリシウム)と、その先に付いている
疑似餌(エスカ)です。
この疑似餌を使って魚をおびき寄せ、パクリといきます。顔に似合わず結構食い
しん坊で、自分の身体より大きい魚でも、くわえちゃうそうです。
もう一つの特徴は、よく発達した胸ビレと腹ビレです。

実はあの足や手のように見えるのが、この魚のイザリウオは体色、模様で何種類
かに分かれていたものが、近年、同種であるとされました。
魚は泳ぐものと思っていたら本種に限っては前足のような胸ビレ、後ろ足(支え)
のような尻ビレで主に歩くのです。

本種の標準和名は「イザリウオ」であったが、「「いざる」というのは「尻に足を
付けたまますすむこと」をさし、「いざる人」というのは足の不自由な人を差別
する用語」であるとされ2007年にカエルアンコウに改名されました。
海湖館の水槽で展示してますので、生態観察して下さいね!
※取材協力:浜名漁協・鷲津漁港(湖西市場) やまろく丸さん