西国三十三所巡礼の第22番札所「補陀落山 総持寺」

西国三十三所巡礼の第22番札所「補陀落山 総持寺」
「観音霊験記 西国巡礼」

西国三十三所巡礼の第22番札所の「補陀落山 総持寺」は京都市内から大阪方面へ
下った茨木市内にあるお寺です。

総持寺が開かれたのは平安時代前期の公卿である藤原山陰とされています。

開基の伝説は寺伝の縁起と共に「今昔物語」にも記されており、本によって登場人物
が父親と山陰、山陰と息子と相違していますが、内容は概ね以下のようなものです。

山陰の父がある時漁師に捕らわれている亀を助け、その夜継母によって河に突き落と
された山陰を、前日助けた亀が背中に乗せて連れ帰ったといいます。

このことに仏恩を感じた山陰は観音像の造立を発願、童子の仏師に造立を依頼し、
自らは仏師に自ら料理を供え続けました。

造仏を始めてから1000日目の朝、山陰が仏舎の扉を開けると亀の背に乗った千手観音像
が完成し、そこに山陰の料理が供えられていたといいます。

この逸話のほか、藤原山陰は四条流庖丁道の創始者として世に知られており、そのこと
から総持寺は料理人から多くの崇敬を集めています。

境内にあるカフェ「potala」は店名を山号の「補陀落」に由来しており、山陰流の料理人
が腕を振るう料理を手軽に楽しむことができます。


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