2025年04月20日
808段の石段by長命寺

姨綺耶山 長命寺は、長命寺山(333m)の標高約250mの山腹にある寺院です。
西国三十三カ所第31番札所で、「八千年や柳に長き命寺、運ぶ歩みのかざ
しなるらん」という詠歌のとおり、「寿命長遠」の御利益があるとされています。
3世紀後半から4世紀初頭の景行天皇の時代、武内宿禰(すくね)がこの山
で長寿を祈ったといい、開基は聖徳太子と伝えられます。

平安時代前期に寺院の基盤ができたと考えられており、その後、近江守護
佐々木定綱が戦死した父の菩提を弔うために、平安時代後期に本堂をはじ
め、釈迦堂・薬師堂・太子堂・護摩堂・宝塔・鐘楼・仁王門などを建立しました。

現在の社殿は戦国時代中期に兵火で焼失したあと再建されたものです。
湖岸のそばから808段といわれる長い石段を登ると、諸堂の屋根の線が
美しく重なりあっています。

千手観音を本尊とし、聖観音・十一面観音・毘沙門天など多くの国指定の
重要文化財が安置されており、その他、建造物のすべてが県あるいは市の
指定文化財になっているという由緒ある寺院です。
Posted by 鈴木@SHOPS案内人 at 10:43│Comments(0)
│西国三十三所観音霊場