2014年03月25日
第七番札所 光明山 十楽寺
人間の八苦を早く離れなば、到らん方は九品十楽
宗派 高野山真言宗
本尊 阿弥陀如来(伝弘法大師作)
開基 弘法大師
八十八ヶ所のうち、弘法大師開創を伝える寺は実に三十九ヶ所にも
のぼる。
弘法大師はこの地で阿弥陀如来を感得し、その姿を刻み本尊とした。
老、病、死など人間の八つの苦しみを逃れ、光明に輝く十の楽しみ
が得られるようにと、山号、寺号を定めたという。
もとは、現在地より少し奥に入った十楽谷にあったといい、その辺り
からは平安時代の瓦が出土している。
往時は七堂伽藍を備えた大寺院であったが、天正十年(1582)に兵火
に遭い焼失。
江戸期に入って現在地に移転、その後再建がくり返された。
明治期再建の本堂も平成六年に改築され、山門、大師堂、客殿も近年
再建され、伽藍が整った。
下層が白い漆喰、上層が朱塗りの新しい山門を潜り、石段を登ると、
右手に客殿と方丈があり、正面奥に本堂、大師堂は本堂の左手にあ
ります。
大師堂の上り口では、波切不動像が順拝者を見守っている。
その左手の「冶願疾目救歳地蔵尊」は眼病にご利益があるといわれ
本堂、弘法堂もう一枚納札の裏側に「め」という字を歳の数だけ書
いて奉納します。
寺には男女別の風呂があり、遍路の疲れを癒すことができる。
まさに十楽を得る、阿弥陀如来の功徳である。
Posted by 鈴木@SHOPS案内人 at 20:11│Comments(0)
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