2014年03月23日
第五番礼所 無尽山 地蔵寺
六道の能化の地蔵大菩薩、導き給えこの世後の世
宗派 真言宗御室派
本尊 延命地蔵
開基 弘法大師
この寺の開創譚によれば、弘仁十二年(821)嵯峨天皇の勅願により、
弘法大師が一寸八分(約5.5センチ)の勝軍地蔵を刻み、本尊として
堂宇を建立したという。
嵯峨天皇と空海は書などを通じて親交を深めた間柄。
空海が高野山や東寺を建立したのは、嵯峨天皇の支援による。
本寺はその後、宇多天皇(在位887~97)の世に浄函上人が熊野権現の
神託によって延命地蔵を刻み、大師作の小仏をその胎内に納めたと
伝えている。
最盛期には、三百の末寺と二十六の塔頭を持つ大寺であったが、天正
十年(1582)に兵火に遭い焼失してしまった。
江戸期になって本堂、大師堂、方丈などが再建され、全国に勧進して
羅漢堂も建てられました。
五百羅漢を安置したこの堂は、天正四年(1915)に焼失、現在の建物は
同十一年(1922)の再建です。
境内には樹齢八百年というオオイチョウが屹立し、秋になると黄金の葉
が空を覆うかの観があります。
残念ながら拝観出来ませんでしたが、方丈裏手の奥にある羅漢堂はコの
字型の建物で、中央に釈迦如来、左右にそれぞれ弥勒菩薩と弘法大師を
祀り、回廊には、彩色された等身大の五百羅漢がさまざまな表情で立ち、
親しみを感じさせるといわれてます。
本堂前の手水舎は、水琴窟になっていて静寂な境内に澄んだ音を響かせ
ています。
Posted by 鈴木@SHOPS案内人 at 20:11│Comments(0)
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