半僧坊大権現
正平5年(1350)中国天台山での修行を終えられた開山様は、正法の禅を伝え
る為に明州を船出、帰途の途につかれたが途中、東支那海に大暴風雨が起こり
ご乗船は今にもにも難破しそうになりました。
この時、眼光炯々たる一偉人が船首に出現し「我、この船を守り、禅師を護り
奉って必ず故国にお届けつかまらん」と言って船師を指揮し、無事に博多の港に
お着けしました。
後に開山様が、この方広寺を創かれた時、また先の偉人が現れ「お弟子にして
頂きたい」と懇願、開山様から「汝はそのままで半ば僧である。あえて剃髪するに
及ばず」とのお許しを得て開山様に仕え末永く当山の鎮守として方広寺を守護され
ております。
それが半僧坊大権現であります。
半僧様のご神徳はあらたかで、厄難消滅・海上安全・交通安全・火災消除・その他
の霊験を得る者多く全国に数十万の「半僧坊信者」がおります。