2025年02月04日
西国三十三所巡礼の23番札所「応頂山 勝尾寺」

「観音霊験記 西国巡礼」
西国三十三所巡礼の第二十三番札所の「応頂山 勝尾寺」は有名な箕面の滝からも
近い、大阪府北部の山中にあるお寺です。
大阪市内からも車で40分ほどでアクセスが可能ですが、お寺周辺は山深く、山寺の
風情を感じることができます。
開山は8世紀前半、光仁天皇の皇子である「開成」という僧によるといわれ、様々な
神々の加護によって勝尾寺の前身寺院を建てたことが伝わっています。
開成の事績は正史に記載がされておらず、半ば伝説的な人物ではありますが、北摂地域
の山間部には同時期に開成によって開山、中興されたと伝わる山岳寺院が勝尾寺以外に
も多くあり、「神峯山寺」や「忍頂寺」といった周辺の古刹の参拝もおすすめです。
また、勝尾寺といえば「勝ちダルマ」の寺としても有名です。
奉納棚をはじめ、境内には両目の入ったダルマが所せましと奉納され、勝ちダルマ信仰
が人々の信仰に根ざしたものであることを感じます。
平安時代に天皇の病を治癒して以来、「勝運の寺」として信仰されるようになったとされ
ますが、ここでの「勝運」とは他者を打ち負かすことではなく、自分と向き合い、自分の
弱い心に打ち勝つ運を開くものとされ、ダルマに片目を入れることでそれを仏前に誓うと
いう意味を持っています。
Posted by 鈴木@SHOPS案内人 at 10:00│Comments(0)
│西国三十三所観音霊場