2024年12月30日
西国三十三所巡礼の二番札所、「紀三井山 金剛宝寺(紀三井寺)」

「観音観音霊験記 」
紀三井寺の寺域は和歌山平野の南端、名草山の中腹にあり、景勝地である
和歌浦を見下ろす位置に建っています。
寺伝では8世紀に唐から渡ってきた僧が国内の諸国を巡って仏教を広めて
いた際に、名草山頂から一筋に光が出ているのを見かけ、そこで見つけた
千手観音像を自らが彫刻した十一面観音像の中に納め、お祀りされたのが
紀三井寺創建の由来とされています。
正式名を金剛宝寺護国院といい、紀州(和歌山)の「三つの井戸がある寺」
ということで紀三井寺とよばれることになりました。
現在も湧き出る水「三井水」(清浄水・楊柳水 ・吉祥水)は、「日本名水
百選」にも選ばれています。
紀三井寺創建後は後白河法皇の勅願寺となったほか、西国三十三所巡礼だけ
でなく、熊野や高野山詣の経由地としても栄えました。
江戸時代には紀州徳川家の城下町にあったことから、歴代藩主が度々紀三井寺
に参詣した記録が残されています。
紀三井寺の境内から見下ろすことができる「和歌山」という地名の由来
となった和歌浦は、かつては天橋立に比肩するといわれた景勝地で、和歌の
名所、歌枕の地として多くの文人や貴族に愛されてきました。
春には「早咲き桜の名所(日本さくら名所100選)」としても有名です。
Posted by 鈴木@SHOPS案内人 at 12:00│Comments(0)
│西国三十三所観音霊場