行願寺(革堂)
京都御苑の南にあり、正式名称は行願寺。
西国三十三ヶ所めぐりの第19番札所として知られ、一般に「革堂」の名で親しまれ
てます。
寛弘2年(1005)、行円上人により開山。
この時三蹟の一人、藤原行政が「行願寺」の寺額を書いたといわれてます。
上人が俗人であった時、山中で自分が射殺した雌鹿のお腹から小鹿が生まれるのを
見て殺生の罪を悟り、仏門に入りました。
以来、常に鹿の毛皮を身につけていたことから革聖(かわひじり)、革上人と呼ばれ
これが「革堂」と呼ばれる由来ですあ。
室町時代頃からは、六角堂とともに代表的な町堂となり、事が起これば町衆の集まる
場所とされました。
現在の本堂は文化3年(1816)の建立。
御本尊十一面観音菩薩は秘仏で1月17・18日のみ開扉。
宝物館には行円上人の革衣や幽霊の絵馬があります。
境内緒堂には京都七福神のひとつ寿老人、火難盗難よけの神・鎮宅霊符神がまつら
れ、毎月15日、6月30日に護摩供養が行われてます。