2020年01月25日
有名な「厄ばらい」のセリフ披露!

1月19日(日)、浜松市雄踏文化センターで開催された『第31回雄踏歌舞伎保存会
「万人講」定期公演』の様子を、お伝えしてます。
舞台では、子供歌舞伎、外題「三人吉三 巴 白浪~大川端庚申塚の場」披露され
てます。

百両手に入れていい気分のお嬢吉三。
その日は正月十四日、江戸では節分の日、有名な「厄ばらい」のセリフです。
「月もおぼろに白魚の篝もかすむ 春の空、冷てえ風に ほろ酔いの 心持ち
よく、うかうかと浮かれ烏がただ一羽ねぐらへ帰る川端で、竿のしずくか 濡れ手
で粟、思いがけなく 手に入る百両。
おん厄はらいましょう 厄落とし~♪ほんに今夜は 節分か。
西の海より川の中、落ちた夜鷹は厄落とし、豆だくさんに一文の銭と違って
金包み。
こいつは春から 縁起がいいわえ。」

いい気分でいるお嬢吉三に、通りかかった駕籠の中から声をかける見知らぬ
浪人風の若い侍。
あわてて娘に戻ってしらばっくれようとするお嬢吉三ですが、全部バレてしい
ました。

女装の青年は「お嬢吉三」といい、女装して盗みを働く、近頃評判の悪党です。
侍は「お坊吉三」と呼ばれていますが、。この「お坊」は「お坊さん」じゃなく、
「お坊ちゃん」の意味です。
もともと御家人のボンボンだった男で、今も浪人なので二本差しです。
これも最近噂の悪党ですよ。名前が一緒なのでお互い意識していました。

「その百両貸せ!」というお坊吉三と、断るお嬢吉三、とうとう斬り合いに
なります。
花道から登場!...そこで止めに入るもう一人は?

お話は、まだまだ続きます。
※取材協力:雄踏歌舞伎保存会「万人講」
Posted by 鈴木@SHOPS案内人 at 21:11│Comments(0)
│2020年第31回定期公演