2014年04月17日
海の東海道「今切湊」

今切湊は浜名湖の今切口に面した場所に位置し、新居湊とも呼ば
れていました。
今切湊は室町時代に浜名湖と太平洋がつながったことで港として
利用されるようになり、江戸時代には近隣の港や江戸・名古屋など
へ輸送される物資の積出し港として繁栄しました。

しかし宝永四年(1707)の大地震で湊口が浅くなると、船の出入りが
不自由になり今切湊はしだいに衰退しました。
そこで新居宿で旅籠屋を営む中山屋孫次郎が、子の和十郎とともに
安政五年(1822)以降十五年間にわたり今切湊の改修に尽力されました。

このように、古くから遠州灘に位置する海の東海道として発展した
今切湊は、明治七年(1874)に浜名港に改修され現在に至ってますと
記されてます。