2013年01月31日
歌舞伎の時間 柝の音
1月20日(日)浜松市雄踏文化センターで開催された、第24回雄踏歌舞伎
「万人講」定期公演の様子をお伝えしてます。
映画館や劇場、開幕5分前になると、それを知らせるブザーが鳴る。
照明が落とされ幕が開き公演となりますが歌舞伎は開幕5分前のブザーの
後は、すべて拍子木の音が進行役をつとめます。
拍子木の音、略して「柝の音」と呼びます。
「柝の音」の冴えた響きによって、会場は「歌舞伎の世界」に引き込まれ
ていくのです。
舞台裏では、出演者やスタッフに開演間近を知らせる柝が打たれてます。
楽屋から舞台を廻る柝の音。これを「廻り」といいます。
5分前のブザーで席に着き、静かに耳を澄ませば、その音が聞こえてくるは
ずです。
いよいよ開幕となると、改めて大きく二つ柝が打たれる。
これを「柝を直す」という。
これを合図に幕開きの音楽が始まり、それに乗って定式幕が開かれるが、
この間も小刻みに柝が打ち込まれていく。
そして、幕を開けるスピードとともに、この「きざみ」もしだいに早まって
最後に大きく一つ「止め柝」を入れる。
これが、役者が演技を始めるきっかけとなります。
幕切れも、これと逆の手順で、やはり柝によって幕が閉じられます。
※取材協力:雄踏歌舞伎保存会「万人講」
南浜名湖.comは、オフィシャルweb広報として、雄踏歌舞伎「万人講」
お稽古・活動の様子をお伝えしてます。
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