花山天皇落飾の寺 元慶寺

鈴木@SHOPS案内人

2024年11月04日 16:00



元慶寺は、薬師瑠璃光如来を本尊とする天台宗の寺院。

原高子が貞観10年(868)、陽成天皇の誕生に際し発願して、僧正遍昭を開基として
確立し、元慶(877)に清和天皇の勅願寺となり、寺名を年号から取り元慶寺に定め
ました。



寺格が高く多くの寺領を擁していましたが、

応仁の乱の兵火で焼失し、鐘楼門をはじめ、本堂や五大堂、庫裏は江戸時代の寛政
年間に再興されたと伝わります。



元慶寺の境内に、「花山院法皇御落飾道場」と刻まれた石碑が建っています。

花山天皇は、寵愛していた女御が妊娠中に亡くなり、深い悲しみに沈んでいたときに、
藤原兼家らの策謀により退位し、元慶寺で落飾。

法皇となりました。



花山法皇は廃れていた西国三十三所観音霊場を復活させたことから、ゆかりの深い
元慶寺は番外札所に定められ、いまも巡礼者が多く訪れています。

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