名刹粉河寺
名刹粉河寺は西国三十三所観音霊場第三番札所として、いまも多くの巡拝
者が訪れています。
8世紀(770年)の創建より、数度の造営と改造を繰り返し、現存の当本堂
は享保5年(1720年)に再建されました。
江戸時代中期の欅(けやき)材による代表的建築で、西国三十三ヶ所の
中で最大の大きさです。
他に類例を見ない特異な形態で、一重屋根の礼堂と二重屋根の正堂とが
結合した構成を持つ複合仏堂の形式です。
重要指定文化財の中門は、
三間二戸の桜門として標準的な規模をもち、軒まわりまで良質の欅材で
繊細な建物に仕上げられています。
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