辛國神社
西国5番葛井寺近くの辛國神社は、延喜式式内社の神社である。
祭神は、饒速日命、天児屋根命、素戔嗚命)の三神である。
日本書紀に「雄略天皇十三年春三月、餌香長野邑を物部目大連に賜う」とあり、
約1500年前にこの地方を治めることになった物部氏が、饒速日命を祀り神社を創設
したのが始まりである。
社名の由来は、諸説あるが、物部氏の没後、渡来系氏族の辛國氏が祭祀をつとめ、
辛國神社と称するようになった。
その後室町時代に、河内の守護職であった畠山基国が社領二百石を寄進して奈良春日
大社から天児屋根命を勧請合祀し、明治41年には、近くの長野神社の祭神素戔嗚命を
合祀して現在に至っている。
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