お風呂の神様 「跋陀婆羅菩薩」
お風呂は別名「香水海」といい跋陀婆羅菩薩はお風呂の守護神です。
パドラ・パーラというインドの聖人で、中国に伝わったときにこの漢字が当てられ
ました。
手にはお湯をかき混ぜる櫂(かい)を持っています。
水によって悟りを開いた、浴室で悟りを開いたという言い伝えがあり、浴室に祀ら
れるようになったそうです。
禅宗では、入浴も修行の一つとされ、「開浴」と呼ばれます。
修行道場では、4と9の付く日のみ開浴が許されるそうです。
開浴前には、風呂敷に手拭いと着替えを包み、浴室へ向かいます。
浴室へ着くと、まず跋陀婆羅菩薩の前へ進み、合掌し「入浴之偈」を黙唱し三拝を
行います。
「沐浴身体 当願衆生 身心無垢 内外光潔」
三拝を終えると作法通りに脱衣し、手拭いを持ち浴場へ進みます。
(湖西市新居町・
みどり湯)
入浴中は、修行の一環でもあるので、私語は慎み、あくまでも心身を清めるのが
目的とのこと。
いつもの入浴も、「入浴之偈」を黙唱し三拝してから、心落ち着かせて入浴すれ
ば、心も体も「ととのう」かもしれませんよ!
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