外題「仮名手本忠臣蔵七段目~祇園一力茶屋の場」
1月21日、浜松市雄踏文化センターで開催された『第29回雄踏歌舞伎保存会
「万人講」定期公演』の様子をお伝えしてます。
由良之助は敵方の目をくらますため祇園で遊興にふけっている。
そこに一子力弥が顔世御前からの密書を渡す。
斧九太夫は、主君の忌日と知りながら由良之助に生ものを食べさせたり、床下
に潜りその動向を探る。
やっと一人になった由良之助は顔世からの文読み始める。
おかるは、2階から鏡に映し、また九太夫は床下でその文を盗み読みする。
おかるのかんざしが落ちたことで、おかると九太夫に文を読まれていたことを
知り、身の大事を悟った吉良之助は、おかるを身請けして自由にしてやろうと
申し出る。
おかるを探してた兄平右衛門は、身請け話をおかるの口から聞き、妹が口封じ
に殺されることを直感。
身分は低い足軽とはいえ、討ち入りの同志に加わりたい兄は、同じ殺されるなら
兄の手でとおかるを説得。
夫勘平の死を兄から聞いたおかるもまた絶望して素直に兄にころせれようとする。
二人の真心を知った由良之助は、それを止め、兄の討ち入りの参加を認め、折しも
床下で盗聴していたスパイの九太夫を勘平の代わりにおかるに討たせ、
平右衛門に賀茂川へ連れ出して殺すよう命じた。
※取材協力:雄踏歌舞伎保存会「万人講」
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