家康しかみ像

鈴木@SHOPS案内人

2015年12月15日 11:40



世に云うしかみ像「徳川家康三方ヶ原戦役画像」は、浜松の三方ヶ原で武田軍の
大軍に無理な戦を挑み、負け戦となり多くの家臣を失った家康が、自戒の念を忘れ
ぬことのないよう描かせたものと伝えられ、顔をしかめて苦渋の表情をあらわした
珍しい肖像画です。



このしかみ像は、かの画像を基にして制作された石像です。

元亀3年(1572)10月3日、2万7千の大軍を率いて甲府を出発した壮年武田信玄は、
遠江に侵入すると徳川方の城を次々に落とし、12月には家康の居城である浜松城
に迫りながら攻撃を行わず三方ヶ原に青年家康を誘い出し大敗させ、家康最大の
危機としました。

命からがら城に逃げ帰った家康は、将としての冷静さを失った自分を大いに反省
したのであります。


(神君出世の城 岡崎城)

自戒の像である「しかみ像」は、やがて戦乱の世を統一し、世界に冠たる平和国家
を創り上げる礎になったと云われます。




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