西国三十三所巡礼の25番札所「御嶽山 清水寺」
「観音霊験記 西国巡礼」
西国三十三所巡礼の第25番札所は「御嶽山 清水寺」で、京都にある音羽山 清水寺と
区別するために、一般には「播州清水寺」と呼ばれています。
境内にはお寺を創建した法道上人が水神に祈って湧出させたと伝わる霊泉があり、
これが寺名の由来となっています。
法道上人は1800年前に日本に渡ってきたインドの仙人とされ、兵庫県南部の各地に
事績が伝わっています。
日本への仏教伝来は6世紀中頃、552年のことであるため、法道上人の事績すべてを
事実と信じるのは難しいところではありますが、播州清水寺をはじめ廣峯神社や一乗寺、
摩耶山天上寺など法道上人が開山したとされる寺院や関連する霊場は周辺地域に数多く
あるほか、安倍晴明の陰陽道のライバルである芦屋道満は法道上人の弟子筋から出た
とも伝わっています。
境内は播磨地域と丹波地域を隔てる山の頂上付近に位置し、山深い境内は四季折々の
植物の名所として知られます。
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