外題「鬼一法目三略の巻 一条大蔵譚」
1月17日、雄踏文化センター開催された『第27回雄踏歌舞伎「万人講」定期公演』
の様子をお伝えしてます。
舞台は一條大蔵卿の館。
時はまさに平家全盛のころ、源氏の血を引く大蔵卿は、平家の追及を逃れるため
馬鹿を装っていた。
一方、平清盛は、滅ぼした源頼朝の妻、常盤御前に横恋慕するも相手にされず、
馬鹿の大蔵卿にあずけると常盤御前は、毎日遊弓にばかりふけっている。
これを知った義朝の忠臣吉岡鬼次郎は、二人の本心を知ろうと女房のお京を
腰元として大蔵館に入りこませるが、わからないので二人として先ず常盤御前に
問い詰めると、これは平清盛の命を狙う願掛けの弓矢であると説明する。
これを聞いた大蔵家の家臣八剣勘解由が清盛にご注意しようとすると、大蔵卿が
本心にかえって勘解由を斬り、馬鹿に化けていた理由を説明する。
※取材協力:雄踏歌舞伎保存会「万人講」
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