西国三十三所巡礼の24番札所「紫雲山 中山寺」

鈴木@SHOPS案内人

2025年02月05日 15:00


「観音霊験記 西国巡礼」

西国三十三所巡礼の第24番札所の「紫雲山 中山寺」は兵庫県宝塚市にあるお寺です。

日本で最初の観音霊場として聖徳太子によって開基されたと伝わっており、奈良時代
には多数の堂塔を持つ大寺院であったことが各資料より窺えます。

西国三十三所巡礼とも特に関係が深く、徳道上人死後、長らく境内に納められていた
各寺院の御宝院を花山法皇が取り出したことで、西国三十三所巡礼が人々の間に広まる
ことになったと伝えられています。

ご本尊は十一面観音菩薩ですが、中でも中山寺では両脇持仏も十一面観音菩薩である
ことが特徴で、十一面観音菩薩三体の三十三面によって、救う相手にあわせて変化する
観音菩薩の三十三の姿と、西国三十三所それぞれの観音像を表しているともいわれて
います。

また、豊臣秀吉が当寺に安産祈願をし、世継ぎの秀頼を授かった記録があるほか、明治
天皇の御生母である中山一位局も当時で安産祈願を受けられ、御平産であったことから、
夫婦和合、安産祈願に霊験があるお寺として信仰を受けています。

お産が軽い犬にあやかって、現在でも戌の日には多くの方の参詣がありますが、境内には
エスカレーターやおむつ替え台が完備されるなど、妊婦の方や子連れの方でも参詣しやすい
お寺となっています。

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