浜名湖の花魁?ネズミゴチ(鼠鯒)
一般にコチと呼ばれる魚には、カサゴ目コチ科のマゴチとスズキ目ネズッポ科の
コチがあるが、両者とも形や生息場所がよく似ます。
コチ科は口が大きく、鱗があって粘液は少ないのに対し、ネズッポ科のコチは
その逆である。
体が縦扁(背腹方向に扁平)し、頭部は押しつぶされた牛の頭の形に似ている。
エラはエラ穴、つまり鰓孔が小さく、背側向にあって上向きに開いており、エラ
ブタには棘があって刺されると痛む。
名前の由来は、 尖った鼻先と小さな口が鼠に似ていて、姿や生態がコチに似て
いることから。
コチとは、『大言海』によると「魚形が笏の形に似ているためコチと呼ぶ」と
あります。
「笏」は「シャク」とも読み、束帯の時に手に持つ細長い「手板」のことで、今も
神官が儀式の時に使います。
昔、江戸前の釣り人はコチの棘を「簪(かんざし)」と呼び、花魁の髪にさした簪に
似ていることから「花魁」と命名されてたそうです。
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